縮毛矯正の教科書(KAMIKAI版)【一般用】

縮毛矯正の教科書(KAMIKAI版)【一般用】

⭐️はじめに⭐️ このKAMIKAIの縮毛矯正の教科書は縮毛矯正の大事なポイントや薬剤の調合、考え方などを詳しく記載していきます。 また常時アップグレードしていきますので、つまずいた時や確認したい事などありましたら見直して下さい。   ⭐️毛髪診断のチェックポイント⭐️  毛髪診断についてです。ここでは毛髪診断は実際見たり触ったりしていないので何とも言えないところではありますが、ポイントをまとめていきます。 ①まず縮毛矯正をした履歴がある毛(既縮毛)と縮毛矯正をした事がない毛(バージン毛)に分けます。・縮毛の履歴があるか無いかでかなり薬剤の選定が変わります。・それもアルカリ矯正か?酸性矯正か?でも違ってきます。・特にいつも毛先まで何度もやっているのか?リタッチだけにしているのか?ここも大きなポイントです。・新規のお客様の場合履歴がありません。実際の回数ややり方はお客様自身がよく把握していない事も多いです。どこからが既矯正毛なのかは必ず見極める必要があります。(自分でアイロンしてると既縮毛の見極め、癖の強さや痛み具合など把握しずらい)可能であれば一旦ウエットにすると見分けやすいです。👉ここでバージン毛と既矯正毛とを分けます。②次に硬毛、普通毛、細毛に分けます。(主に薬剤の強さの見極め)・ここで言う硬毛、普通毛、細毛は主に根元部分で判断出来ますが、既矯正部分の髪の強度(髪の体力)とキューティクルの状態が悪ければ根元が硬毛でも既縮毛部分は普通毛と判断し薬剤選定します。・あと癖がある人に多い乾燥毛で薬剤が浸透しやすい状態の人(親水毛)やキューティクルがしっかりしていて薬剤の浸透が悪い人(疎水毛)、ここも必ず見て下さい。👉ここはHとSの配合比率の基準となります。③癖の強さと種類・癖の強さの度合と種類も重要です。・癖の強さは強ければ還元剤を多めに配合する必要がありますし、癖が弱ければ必要以上に結合を沢山切る必要はありません。ですが癖が弱くても還元剤の量が少な過ぎてもダメです。癖が弱くてもある程度の還元力は必要です。・あと付属して種類も見分けた方がいいです。種類というと波状毛、捻転毛、連珠毛、縮毛など沢山ありますが、見るポイントとしては濡らした時にウェーブが出るか出ないかです。・薬剤は種類によって浸透しやすい部分や浸透しずらい部分があります。それを濡れた時に出るか?出ないかで判断します。・濡れた時に大きくうねりが残る毛にはGMTとスピエラをメインとした薬剤のみだと少し浸透部分の関係で力が足りなく場合があります。ある程度アルカリ矯正の力を借ります。つまりHをそれなりに配合する必要があります。・濡らした時にウェーブが無くなる人の多くは毛が弱かったり、親水性に振れてる毛が多いです。そんな毛の人には薬剤のphを低めに設定します。Hの配合を少なめに設定すると柔らかい質感に仕上がります。・癖の強さや種類によって薬剤の微調整をしましょう。👉ここはHとSの比率とGMTとスピエラの配合量に大きく関わる部分です。④更にケミカルダメージ具合をみていきます。カラーをしているか?(明るさ、頻度、セルフか?)パーマやデジタルパーマの履歴・髪の内部にどれだけ体力が残っているのかを見ていきます。・カラーは明るければ明るい程痛みがあるのは分かると思いますが、明るさだけでは判断できません。・特にセルフカラーをしてる人で頻繁な人は2週間に一度全体カラーをしてる人もいます。ベースはブリーチ毛だけど黒染めしてるかもしれません。・見た目の色で判断すると薬剤選定のミスが起こる事があります。必ず聞いて、見て触って判断して下さい。・お客様が言ってる事が全て正しいとも限りません。ここは慎重に迷ったら1つ弱めの薬剤のチョイスをして時間で調整しましょう。・特に頻繁なセルフカラーと黒染めで、カラー毛に見えないなどには注意して下さい。・あとパーマやデジタルパーマも大事な要素になります。・特に熱を使うデジタルパーマをしてる場合は縮毛程とは言いませんが薬剤の力を落とす必要があります。👉ここではダメージ具合で薬剤の強さそのもののレベルを落とす必要があります。⑤ご自宅でアイロンを毎日しているか?・ご自宅で髪をどう扱っているのかで髪の状態はかなり違いが出ます。・最近の家庭用アイロンでも200度を超える温度が出る物も多いです。髪の毛はタンパク質です。タンパク質は高温になるとタンパク変性して硬くなります。これは生卵がゆで卵になる現象と同じです。柔らかかった生卵が高温の影響を受ける事でゆで卵に変化してしまったということです。・特に既にダメージがある髪ほどタンパク変性はしやすいです。このタンパク変性を起こすことにより、薬剤の浸透、癖の伸び具合、柔らかさ、艶の低下に影響があります。・どの程度タンパク変性が起こっているのかも見極めが必要です。・癖が強い人は顔周りにストレートアイロンを強くあてる人が多く、コテアイロンを毎日使う人は毛先が影響を受けている事が多いです。・このタンパク変性は厄介で薬剤の浸透が悪くなる事もあればキューティクルが剝がれすぎて一瞬で軟化してしまったりと毛質やダメージ、アイロン度合で全く違ってしまいます。中のタンパク質もゆで卵になりすぎて癖の伸びが悪かったり、酸性矯正の柔らかさが出なかったりします。・薬剤を作るコツとしては、アルカリ性に寄せずにphを下げて、GMTとスピエラの比率も下げて薬剤の力を弱めに設定して、じっくりコトコト時間で操作出来るようにしてください。・お客様の日々のアイロンの使い方やアルカリ矯正の頻度をしっかりと把握しましょう。👉ここではタンパク変性具合で薬剤レベルを下げますが、特にアルカリに寄せると更にタンパク変性が進みますのでphを低く作る事を心がけて下さい。顔周りが痛み過ぎてる場合はその部分は薬剤設定を下げて塗布するようにしましょう。   ⭐️酸性矯正とアルカリ矯正のメリットデメリット⭐️  ・お客様の髪の状態が把握できたら次は1液の薬剤選定です。 ・その前に酸性矯正とアルカリ矯正について簡単にまとめておきます。・KAMIKAIでは基本どんな毛質でも中性~酸性領域でかけていきます。アルカリ矯正が悪いということではなく、中性~酸性の領域で十分目的が果たせるということです。・僕も何千人と縮毛をかけてきて、アルカリ矯正もしてきました。今はもうアルカリ矯正をする事は無くなりました。・理由は圧倒的に仕上がりの艶と柔らかさ、ダメージレスを実感出来たからです。うまく使えば絶大な武器になってくれると思います。・最近では酸性矯正が少しずつ増えてきましたね。ですがメリットもあるしデメリットもあります。・まずは一般的な酸性矯正についてのメリット、デメリットをお伝えします。*酸性矯正のメリット*・上手にやれば髪の負荷をかなり減らせる・硬くならず柔らかく自然な仕上がり・調合次第ではハイダメージ毛にも対応できる(限界もある)・やり方にもよるが事故(チリチリになるなど)が起きずらい*酸性矯正のデメリット*・薬剤の放置タイムが長い・理解と技術力がかなり必要(アシスタントにまかせにくい)・時間単価が下がる・毛質によっては癖が伸びずらい・酸化不足でウエーブ戻りを起こしやすい・1液のチェックが難しい*アルカリ矯正のメリット*・薬剤の放置タイムが短くて済む・薬剤の費用が少し安い傾向にある・やり方や考え方が割とシンプルで扱いやすい*アルカリ矯正のデメリット*・軟化させる為、ダメージになりやすい・タンパク変性が起こりやすく、仕上がりが硬くなりやすい・ハイダメージ毛に対応出来ないケースが多い   ⭐️KAMIKAIの縮毛矯正の特徴⭐️  ・まず圧倒的に仕上がりの質感がよく柔らかく自然な仕上がり。 ・アルカリ剤をかなり工夫してダメージレスと質感の良さに全振りして作っています。これによりGMTとスピエラとの相性、安全性、浸透スピードなど理想的なバランスに仕上げてます。・完全ドライのままアイロン出来ますし、熱置きアイロンのテクニックも必要ありません。誰がやっても仕上がりに差が出ません。・お客様の髪の状態に合わせて1から調合し薬剤選定しますので、余計なダメージを与えず安全に施術出来ます。・薬剤浸透スピードをマイルドにしてある為、塗り始めから塗り終わりの差を減らしています。・調合次第で中性から酸性まで作れるのでどんな毛質にも対応出来ます。・細かく分けられた調合表により迷わず薬剤を作る事が出来ます。・基本どんなダメージ毛にも対応出来ますが、ブリーチ毛などのハイダメージ毛へはこの薬剤に慣れてからご使用下さい。・酸性矯正の苦手な毛質への対応と高い技術力を必要としません。酸性矯正が苦手な美容師さんやアシスタントの方が安全に使いやすい薬剤スペックとなってます。・薬剤の設定に関しては参考資料として表にまとめてあります。ここには載せれませんがサロン申請後にお渡しいたします。※このKAMIKAI矯正の薬はGMT、スピエラを混ぜずに使用することはお勧めできません。GMT、スピエラを混ぜる事を前提で考えています。酸性矯正以外でもチオ50などでアルカリ矯正としても使う事は可能です。つまりこの薬剤は何かを混ぜないと本来の力が発揮出来ません。アルカリ矯正として使う事はあまり推奨しませんがどうしても使いたい場合は配合の目安をお伝えしますのでご連絡下さい。 ⭐️1液の使用量目安と注意点⭐️  【注意点】 ・まず作り置きが出来ません。・事前にGMTとスピエラを混ぜたもの作っておけると便利なのですが、GMTとスピエラの剤の特性上時間が経つと剤の力が弱くなっていきます。・なのでお客様の髪の状態や仕上がりイメージに合わせ1人1人にベストな薬剤を作って下さい。・ここには載せてない配合表を見れば99パーセントの髪はあてはまるはずです。まずは剤に慣れるまでマニュアルに合わせて薬剤を作ってみてください。【薬剤使用量目安】リタッチの場合→薬剤総量100gショート全頭→薬剤総量120gミドル全頭→薬剤総量150gロング全頭→薬剤総量200g  ⭐️塗布時の注意点と放置タイム⭐️  ・お客様の髪の状態を見て薬剤を作ったらこれから塗る訳ですが、薬剤を作る前にどんな塗り分けで何分時間を置くのかを事前にイメージしておかなくてはなりません。 ・バージン毛と既矯正毛で薬剤の設定が違うはずなので必ず塗り分けをして下さい。・セルフカラーや毎日のアイロンの頻度やケミカルダメージの事も考慮して塗り分けをして下さいね。・KAMIKAIでは基本的には放置タイムは25分で設定してます。25分置いて大丈夫な薬剤を作るという事です。これを時短で薬剤を強くして早く終わらそうとすると事故に合う可能性が上がります。・KAMIKAIの薬剤は浸透スピードを調整しています。アルカリ矯正と違い5分や10分の短時間で必要な結合を切ることは出来ません。必ず必要な時間を置くようにしてください。・薬剤選定に迷ったら弱めで時間を長く置く様にして下さい。・KAMIKAIではよっぽどの時以外は縮毛時は前処理しません。ドライのまま塗布します。・薬剤をその様に作ってあるのと、処理剤をKAMIKAIのを使ってれば問題無いのですが、他の物を使った時に浸透や還元に影響が出るのを避ける為です。・毛先は傷んでるから塗布量を少しにしたりする事でかなりムラや毛羽立ちに繋がる可能性もあります。・自信を持って適切な量を塗れるように薬剤設定をして下さい。・もみあげ、前髪、こめかみ、襟足のアウトラインなどダメージや毛質により薬剤反応が違って出やすい部分のチェックも必ずして下さい。👉KAMIKAIでは塗布は自信を持って塗って25分がベーシックです。 ⭐️シングル還元へのこだわり⭐️  ・還元もダブル還元というやり方もあります。1回目の還元剤(1液)で時間を置いて、流してもう一度1液を付けて時間を置いて流します。 ・ダブル還元のいいところもありますが、1液の時間が倍かかるのと縮毛にかかる時間が読みずらいです。・お客様にも時間が多くかかる事で負担をかけますし料金も多く取らなくてはいけません。・硬毛のバージン毛は酸性でやる必要が無いと考えています。酸性でも出来なくは無いですが時間がかかりすぎるのでやはり中性領域がベストだと考えます。ストレート19Hと20Sをこのphに仕上げているのがポイントになります。・基本酸性領域で縮毛する必要があるのは、基本ダメージ毛や細毛な方です。アルカリ矯正がダメージさせるのではなく、アルカリによって髪が膨潤しやわやわでキューティクルも開きっぱなしのデリケートな状態で高温のアイロンをするから髪はタンパク質なので硬くなるし、痛みが出ます。必要以上に軟化させない事と、中間処理をきちんと出来ればアルカリ矯正もいいんですよ。でもアルカリ矯正は軟化ありきで考えられていて、軟化してる状態でアイロンするから癖が伸びた様に感じるんです。酸性矯正はタンパク編成させないから柔らかい仕上がりになるんです。👉なので全ての髪質に対して1回の還元で済むように浸透速度、ph、アルカリ剤の種類、還元能力、仕上がりの質感、安全性、何度も何度も実験しました。そして出来上がったのがこのKAMIKAIのストレートです。👉お客様にも時間とお金の負担を無くし、マニュアル化する事で美容師さんが誰でも簡単にあの柔らかい質感が出せる!ダブル還元がダメとかではなく、僕は1回の還元で済むようにこだわって薬剤を作ったって事です。   ⭐️還元チェックと軟化チェックの違いとポイント⭐️  ・アルカリ矯正を今までされてきた方は軟化チェックをしてきたと思います。酸性矯正はそもそも軟化をしません(厳密に言えば少ししてます)。 ・還元チェックは軟化チェックとは見る部分がそもそも違います。 ・還元チェックは5ミリ程度の薬剤のついてる部分を軽くしごいて取り、この時点でしごいた部分の癖が伸びてればもうオッケーです。 ・配合表に合わせて薬剤作れば長くても30分置けばほぼ大丈夫な設定です。 ・アルカリ矯正では髪を軟化させるので、中の還元が不十分でも流さないと髪の毛が耐えられないので、軟化の具合を基準に流してたと思います。このKAMIKAIの薬剤は軟化の具合に合わせる必要がありません。なので髪が保てなくて流さないとダメになる事はほぼ無いので、必要な分だけ置く事が可能です。 ・そこがアルカリ矯正と違い安全性が高く失敗が少ない理由です。 👉矯正の仕上がりはこの1液が1番のポイントになります。ここさえ正しく行えればまず失敗する事はありません。👉なので配合表も細かく設定してあります。   ⭐️中間水洗は丁寧に確実に、中間処理はやりすぎない⭐️ ・1液の放置タイムが終わり1液を流すのですが、この1液の流しや処理が不十分で散々な仕上がりになった事がある人も少なくないのでは無いでしょうか?・まず1液の流しですがかなりしっかり流します(3分くらい)。1液の流し残りが絶対に無いように。・そしてシャンプー剤でしっかり泡立てしてあまり強く擦らないように全体を優しく洗い流します。・流したら中間処理をするのですが、アルカリ矯正と違い酸性矯正は髪がそこまで膨潤しません。16を薄く付けて17を付けて全体に馴染ませて流します。・乾かす前に4番のミストを付けて乾かします。・ただ1液を流した時点で髪の強度があまりに無くアイロンの熱に耐えられなそうな場合は1液の薬剤選定ミスです。僕はこの薬剤を使ってからはこうなった事はありませんが、もしやばそうな場合はアイロンの温度を上げすぎない様にしましょう。きっとアイロンの熱に耐えられないと思うので。👉中間処理は色々やりたがる人もいますが、この縮毛の薬剤であればそこまで多くの事をしなくてもいい様に設計されています。中間水洗はしっかりと中間処理はシンプルに!👉縮毛矯正は脂質と油分の補給と確保がかなり大事です。 👉KAMIKAIの矯正剤は使うと分かりますが仕上がりの柔らかさとしっとり具合がかなり違うと思います。これはアルカリ剤の工夫と添加剤の影響がかなり大きいです。大手メーカーはこれだけ原料費がかかる薬剤は作らないと思うので今までに無い質感を感じて頂けると思います。  ⭐️ドライのポイントと水分量⭐️  まず一般的な酸性矯正のドライのポイントを話しておきます。 ・酸性矯正の場合、アルカリ矯正と違い髪を軟化させてません。なので水分を残し若干の水膨潤の力を借りる必要があります。・完全ドライだと髪の中の結合が移動するスペースが無くなり癖が伸びなかったりする場合があります。・ですが、この水分を均一に残す(80%から90%ドライの状態)のが非常に難しく感覚的な部分が多くアシスタントに任せたりすると中々思った様にいかないのか現実です。・この酸性矯正の難しいと言われる理由の一つが水分量とアイロンワークです。・このKAMIKAIでは19をメインで使えば中性領域にする事が出来ます。・この中性領域がポイントでGMTとスピエラの活動領域phを確保し、水分量を残さなくても若干膨潤する為ドライで癖が伸ばせます。・既矯正毛はもう癖がほぼ伸びてる状態だと思うので凄く強い癖を伸ばす訳では無いならウエットにする必要もありません。毛羽立ちうねりや質感を良くする程度であればドライアイロンの方が安全だし髪への負担も減ります。・薬剤phの調整も酸性領域の中性なので微妙な差ですが、この差にこだわった分、難易度が下がり安全性が上がったと思ってます。・そしてハイダメージ毛にはph5以下の酸性領域の薬剤も作れるので基本どんな毛質にも対応可能です。・ダメージが強ければ強いほど水分量を残しての高温のアイロンは危険です。ダメージが無い人ほど19番の比率も上がるので水分量をコントロールする必要がないと思っています。・ただなぜ水分量を残す必要があるのかを知っておけば難しい髪も対応出来ると思いますので、しっかり覚えて検証してみてください。・中間水洗をした後に明らかに還元が足りないと思った時はなるべく水分を残した状態からアイロンをすると癖は伸びやすくなります。ジュウとか音が出てしまう場合は水分残し過ぎです。 👉KAMIKAIの矯正する場合は完全ドライでも、水分やや残しでもどっちでも大丈夫です。軟化がうまくいった場合は完全ドライの方がやりやすいと思います。 👉あとアルカリ矯正をされてる方は水分を残しながらアイロンはダメですからね。過剰に軟化させた状態はかなりデリケートです。必ず完全ドライさせてからアイロンして下さい。髪の毛カチカチになってしまいます。     ⭐️アイロンワークのポイント⭐️ ・アイロンワークですが、これもアルカリ矯正の場合はノーテンションの方が良かったですが、酸性矯正では髪を軟化させてないので多少のテンションや熱への耐性もアルカリと比べたら問題ありません。熱をきっちりあてる事が必要なのでアイロン温度180度固定です。・アイロンもアドストのワイドを推奨します。理由としてはしっかり熱を当てる事が出来るからです。・スライス幅は1㌢〜1.5㌢としています。毛量や癖の具合に合わせて必要な幅で行って下さい。・もみあげや前髪などの細かな作業をする時は細いアイロンに変えてもいいと思います。👉ポイントとしてはアルカリ矯正と比べて多少のテンションとプレスをするイメージです。熱をしっかり当てるのでスルーは少しゆっくりの方がいいです。👉あとウエットでアイロンする場合は蒸気でお客様に熱い思いをさせたり、水分が残り過ぎてジュウジュウ音が出てしまう事が無い様に気をつけて下さい!👉アイロンワークの動画も参考にして下さい。 👉アイロンの温度も180固定にしてますが、髪質や還元具合によっては温度が170度や160度など低い方が適している場合もあります。でもその判断は痛みが強くてと言うよりは還元率の具合で違ってきます。ですが色々検証した結果180度固定にまとまりました。その違いや意図が分かる方は温度の調整はご自身で行って下さい。👉アルカリ矯正の方は特に頭皮に対してアイロンの入れる角度に気を付けて下さい。・角度は頭皮に対して90度で当てていきます。・根元が折れて仕上がったりしやすいです。軟化を多くさせなければあまり後が付く事はないと思います。・酸性矯正の場合は跡は付きずらいですが、気をつけるに越した事はありませんので意識しましょう。👉あと毛先の毛量が少ないスタイルの方は根元のパネルに対して全て毛先までアイロンを当てなくても、2、3パネル分一緒に当ててあげるといいと思います。時短にもなりますしその方が毛にも優しいです。 👉あと毛先までしっかり熱を当てる事と毛先は必ず内巻きに入るようにアイロンを入れる事も重要です。     ⭐️2液のポイントと放置タイム⭐️ 2液にもポイントがいくつかあります。 ・アルカリ矯正と比べ酸性矯正は内部の多くの結合を切ってます。なので多くの酸化をさせなければいけません。・アルカリ矯正の2液は1.2〜1.5%程度の過酸化水素を使用してる事が多いですが、その濃度の2液だと正直足りません。・2%以上3%未満の2液を使う様にしましょう。2液はカラーのOXYで大丈夫です。水と割って使って下さい。・6%を割るとシャバシャバ過ぎる場合は3%のOXYから割ってあげるとやりやすいかもしれません。・この時に塗布量を多めに付けてあげる事も大事です。塗布量が少ないと酸化不足やウェーブバックに繋がったり、毛羽立ちが残る可能性も出てきます。・放置タイムも15分は置く様にして下さい。・濃度を変えて2度付けしたりする人もいますが、僕は1度塗りで十分だと感じてます。・放置タイムや濃度は1液次第なところもあるので、1液の濃度が濃かったり沢山時間置いた場合はそれに応じて2液も時間や濃度を調整して下さい。・でも6%とかの高濃度OXYを使うのはダメです。MAX3%であくまでじっくりコトコトのイメージです。・特にスピエラをメインで使ってる場合は、OXYの濃度よりも塗布量と時間を置く意識でいて下さい。👉KAMIKAIでは2.2%の濃度で1度塗り15分で固定してます。 👉2液に06を10%足してみて下さい。かなりしっとり柔らかい仕上がりになります。   ⭐️縮毛矯正にかかる時間と工程⭐️ 👉縮毛矯正は髪質や量によって違いはありますが、ロングで3時間、ショートであれば2時間半かかります。 *工程①*・カウンセリングを終え、塗り分けなどの工程をイメージして1液を作ります。*工程②*・先ほど作った縮毛矯正の薬をドライのまま塗布し25分おきます。(髪の痛みが強すぎてる場合は中間〜毛先は前処理をして下さい)・25分でチェックし良ければ流します。*工程③*・1液をしっかり流し、あまり擦らない様にシャンプーします。・中間処理をしてドライしてアイロンしていきます。*工程④*・アイロンが終わったら2液塗布し15分置いて流します。・後は乾かして終わりです。👉ざっくりの工程は以上です。カットもする場合は30分プラスしています。   ⭐️最後にみなさまへ⭐️  ・KAMIKAIではマニュアル化しアシスタントでもきっちり同じ結果を出す事を大事に考えてます。なのでマニュアルや教科書を作成してます。 ・考え方をシンプルにし安定した結果を出す。剤の特徴や良さを最大限に活かせるマニュアルとしてます。 ・酸性矯正の歴史はまだ長くありません。今後この酸性矯正が市場ではメインになると思ってます。 ・ここでは一般的な酸性矯正の考え方からアルカリ矯正との違いを話してます。 ・酸性矯正をやってる方ならどんな人にも100点満点を出す事の難しさを知っているかと思います。 ・このKAMIKAIの薬剤はマニュアル化しどんな人にも90点以上を取れる事を目的として作りました。 ・使えば違いが分かって貰えるのでぜひみなさまに使用して頂きたいと思いますが、使わなくても縮毛の考え方や技術の向上にお役に立てれば嬉しく思います。  👉おすすめ関連ブログです ♦︎縮毛矯正の教科書(KAMIKAI版)【一般用】 ♦︎🌟KAMIKAI縮毛矯正の圧倒的な質感と艶めき🌟 ♦︎ KAMIKAIカタログ  

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