髪質改善の教科書(KAMIKAI版)【一般用】
髪質改善の教科書(KAMIKAI版)【一般用】
ここでは髪質改善トリートメントとは何か?から始まり、考え方や応用の仕方、リアルなサロンワークメニューなどをお伝え出来ればと思ってます。髪質改善の言葉は一般に浸透し始めてまだ歴史が浅いです。考え方や、やり方も日々進化しています。ここの教科書もどんどんアップデートしていきますのでちょこちょこチェックして下さいね。 ⭐️最近よく聞く髪質改善とは何か?⭐️ ・最近多くの美容室でメニュー化されている髪質改善。 ・実は髪質改善に定義は無く美容室毎にやってる事や薬剤はサロン毎にバラバラです。 ・付けて流すだけの5分で終わるところもあれば1時間以上かかるところもあります。 ・値段も様々で大体5000円〜12000円とかが多いです。 ・この様に髪質改善と言っても定義やルールも無く、言葉が流行ってるからトリートメントの名前を変えて髪質改善にした。ってところがあるくらいです。・市場はカオスな状態ですが、需要がある事も事実。 ・その中でも酸熱トリートメントを髪質改善と呼んでやってるところが1番多いと思います。 ・このKAMIKAIでも酸熱も使っていくのですがまずKAMIKAIの考える髪質改善とは何か?について書いていきます。 ⭐️KAMIKAIの考える髪質改善とは何か?⭐️ まず僕の思う髪質改善やトリートメントの考え方について話しておきます。 ・僕が思う髪質改善はお客様が求める髪質や質感、理想のスタイルを叶える為に必要な技術です。 ・単に理想の質感やスタイルにするのであればやり方や工程はいくらでもあります。このKAMIKAIは最小限のアクションで継続的な効果と髪質を改善する事に特化した商品です。・髪質を改善しお客様が求める理想の艶髪を叶えます。ですが美容師側がお客様の毛質や今の状態をみて何をするべきか、何が必要かを見極める必要があります。 ・例えばバージン毛で癖が強かったとします。癖でまとまりが悪くバサバサの状態です。この方に栄養を沢山入れるトリートメントをしてもほぼ意味がありません。美容師なら分かると思いますがバサバサに見えてる原因はほぼクセが原因です。この癖を取らずにサラ艶な髪の毛になる事はありません。 👉ここでKAMIKAIの考え方はこの方のサラ艶な髪を家で簡単に再現する為には癖を取らなくては艶髪は叶いません 👉この癖をいかにダメージを少なく質感を柔らかく仕上げる事が出来るのかが重要だと考えてます! 👉KAMIKAIは全てトリートメントのみでやると言う考え方では無く、極限まで艶髪をダメージレスで簡単に(誰でも作れる)継続的に再現出来るかを追究した商品です。 👉艶髪にする為に何をするべきか?何が必要か?これを見極める事が出来れば、このKAMIKAIの商品は皆様の力になってくれると思います。 ⭐️酸熱トリートメントの種類と特徴⭐️ 酸熱トリートメントも詳しく話すと終わりが見えない位長くなります。 ここでは市場で多く使われている3種類の酸と効果や特徴について書きます。 *グリオキシル酸*特徴・濡れた時の独特(個人的にはかなり臭い)な匂いが強い。・ハリコシ感と髪の強化をするのに最も優れた酸である・癖を治める効果が強い・カラーの褪色が激しい・上手にコントロールしないと軋んだ質感になる*レブリン酸(KIMIKAIはレブリン酸を使っています)*特徴・嫌な匂いがない・髪の艶感や柔らかさを出すのに最も優れている酸である・癖を収める効果がある・カラーの褪色がほとんどない・超高濃度で使用すると驚くほど効果が飛躍的に上がる*サリチル酸*特徴・匂いはそこまで強くないです・補修や質感は上の2つには負けます・癖を収める能力は低い・カラーの褪色はそこまで激しくない・仕上がりの柔らかさが出ずらい印象です👉これは酸熱トリートメントが世に出始めて自分の髪などを使い検証してきた僕の感想です。今はもっと種類も多くなってますし、色んな理論も出てきています。 👉どれがいいのかは自分で検証するといいと思いますが、僕はグリオキシル酸とレブリン酸をかなり検証してレブリン酸を選びました。その検証結果とレブリン酸を選んだ理由をお伝えします。 ⭐️レブリン酸を選んだ理由と検証結果⭐️ 【検証結果】 ・グリオキシル酸、レブリン酸、サリチル酸、マイレン酸、カルボン酸、グリオキシル酸ハイブリッド、ケラチンと酸、を検証しました。 ・この酸を単体で検証するのは難しいんです。酸以外の添加物などで全く質感が変わってしまいます。 ・Phもかなり重要で酸性に偏り過ぎてるとどうしても固く軋んだ質感になります。この酸単体だと強酸の物が多過ぎて髪にはそのままで使えません。 ・仲間や製薬会社の協力の元、酸の濃度を合わせ、phも弱酸性(ph5.5〜6)領域にした物で検証しました。 ①まずメーカーの濃度に合わせた物と高濃度の物とで検証しました。 ・仕上がりの質感がグリオキシル酸、レブリン酸、ハイブリッドが圧倒的によかったです。 ・グリオキシル酸とハイブリッドは髪がハリコシが出てしっかりするイメージ、レブリン酸はしっとり柔らかく艶がかなり出るイメージです。 ・この時点で僕の中でグリオキシル酸とレブリン酸以外が消えました。 ②次にこの2つを高濃度にしてみました。*グリオキシル酸*・グリオキシル酸は髪が強化された感じがわかります。 ・ただグリオキシル酸は濃度を上げると硬さが出ました。しっかりすると言うよりは軋むイメージです。 ・グリオキシル酸にはとても厄介な欠点があります。最大の弱点は匂いです。 ・はっきり言ってかなり臭いです。それを体感するべく期間を空けて自分の髪にメーカー濃度と高濃度どっちもやりました。僕はこの濡れた時に発せられる匂いでお風呂が臭いと家族にしばらく言われ続けダメだと判断しました。濃度を上げると匂いがかなり強く1ヶ月くらいは匂いが取れませんでした。 ・あと高濃度にしたことで質感が固くなった印象です。だからメーカーは濃度を上げ過ぎなくしたのだと納得しました。濃度を薄くした方がコスパもいいし作りやすいですからね。*レブレン酸*・レブリン酸は濃度を濃くするとハリコシ感も増しましたし、何よりしっとり感と艶感がかなり増しました。 ・レブリン酸のいいところは嫌な匂いがない、硬くならない(軋まない)、デメリットが無いところでした。 ・濃度を濃くした場合にレブリン酸のいいところはトリートメント効果が増すけどデメリットがない。 ・高濃度で大きくトリートメント効果が上がったのですから超高濃度にした場合もっと効果が上がるのでは?ですが超高濃度でphを酸性に寄せすぎないで作るのもかなり難しいです。しかも液体ではなくクリーム状の状態に仕上げるのも難しいです。剤が強酸性だと仕上がりの質感が硬く(軋む)なってしまいます。 【レブリン酸を選んだ理由】 ・検証結果かからも分かるように、レブリン酸超濃度で等電点から中性領域に仕上げる事が出来ればかなり優秀な酸熱トリートメントが出来ると思ったからです。 ・最初はこの濃度でこのphでクリーム系は無理だと言われました。液体にするかphがかなり酸性によってしまうだろうと言われました。ですが諦めず、基材を変え、添加剤を変え、何度も何度も質感調整を繰り返しました。 👉そして超高濃度でph6、粘性のある今のヒートケア11が完成しました✨✨ ⭐️髪質改善サロンとして真剣に3年間向き合って来たデータを元に作られた新時代の髪質改善トリートメント⭐️ ・僕のサロンでは年間数千人の人が髪質改善トリートメントをしてくれています。 ・どんな毛質に効果が高いか、どんな工夫が必要か。やり続けてきて初めてわかる事。その結果がヒートケア12です。 ・酸熱トリートメントは縮毛矯正と違い癖を取る事が出来ません。多少の毛羽立ちや広がりを抑える効果はありますが、根本的に癖が取れないので癖による広がりやうねりを取る事が出来ません。 ・強い癖は縮毛矯正でないと癖が伸びません、でも縮毛はしたくないけどこの少しのうねりと広がりはなんとかしたい。 👉そんな現場の声から生まれたのがヒートケア12です✨✨ ○ヒートケア12はヒートケア11のベースに微量の還元剤を足したアイテムです。 ○髪をいくら補修しても、質感や柔らかさを出しても、癖による広がりやうねりのせいで艶髪には見えませんし、ご自宅での簡単な再現性も難しいです。強い癖は縮毛矯正に任せて、少しの癖はヒートケア12で癖を取っていきます。 ○このヒートケア12のいいところはこの薬剤の98%がトリートメントです。 ○phも等電点に合わせ余計な髪の膨潤も起きません。 ○チオ換算値1%の還元力で2液も必要ありません。この微量の還元剤が入る事で酸熱の癖を収める効果と相乗効果で数字以上の結果を出してくれます。 ○酸熱トリートメントだけでは全ての毛を艶髪にする事が出来ませんでした。そこで現場の需要から生まれたのがこのヒートケア12です。 ⭐️KAMIKAIの髪質改善は酸熱に4種のサプリをプラスする(縮毛やカラーにも使えます)⭐️ ヒートケア11とヒートケア12の2種類の酸熱剤に更に毛質やダメージに合わせた4種類の髪の栄養剤(サプリ)をプラスしていきます。 ○ダメージサプリ○ハシコシサプリ○ウルオイサプリ○クセケアサプリ ・理由としては酸熱のみでもかなりいい質感になりますが、お客様の毛質によっては理想に届かないと感じたからです。 ・癖が強過ぎる人やハリコシが出づらい人、脂質や油分が圧倒的に足りない人、癖が強過ぎて収まりをもっと良くしたい人など、お客様の髪の状態や、なりたい理想のイメージは十人十色です。 👉全ての髪質に対応出来る様に追求し、4種のサプリを作った事で、全ての髪質に対応出来る様になりました!! ⭐️見せる事でプラスされる付加価値とリピート率⭐️ 👉リリアンでは、髪の状態を確認してお客様の希望を伺い、お客様の目の前でお客様と一緒に必要なサプリを決めていき、その場で薬剤に追加し、お客様だけの特別なトリートメントを作り、お客様にお届けしています。 ・美容師はお客様に何をしたかを知っていますし、どんな効果があるのかを知っています。ではお客様は今日やったトリートメントの事や内容を覚えていますか? ・トリートメントの技術は溢れるほど薬剤ややり方があります。 ・KAMIKAIのトリートメントは一括りにトリートメントと呼ぶにはあまりにも言葉が足りません。こだわった薬剤でこだわったやり方をして、その人に合わせた物を作って提供しています。 ・そしてこの見せるやり方にしたことで爆発的にリピート率とお客様の満足度があがりました。 〜ではどんなやりかたをしているかお伝えします〜 ①酸熱用11と12、サプリの06、13、14、15、前処理で使う16、17、アイロン前に使う04、シャンプー台で最後に付ける02、03をトリートメント専用のワゴンに容器に移してまとめておきます。 ②例えば11を使った髪質改善トリートメントをする場合、11をお客様の前で説明をしながらカップに入れます、そこにプラスで髪の悩みを聞きながら目の前で必要なサプリを11の総量の20%程入れます。 ③前処理で16、17を使う事とシャンプーの後に使う02、03、アイロン前の04の説明を軽くしてしまいます。 👉ここで10種類程の説明をしてますが、お客様がこれ全部覚える必要は全くありません。ただ『自分の悩みに合ったものをチョイスしてくれて、作って、それを使ってくれて、沢山のトリートメントを重ねて重ねてくれているから、こんなに艶々の髪になったんだぁ!』と更に納得してくれて、違いと価値を感じて頂ければいいんです。 👉あと美容師さんも説明をさぼりにくくなりますね。がんばりましょうね☆みなさんの腕の見せ所です☆ 👉本当に自信のあるいい商品を、実際に見せて、一緒に選んで頂く、そしてお客様だけの特別なトリートメントを記憶に残して頂く、それが大事だと思っています。 ⭐️酸熱の得意な毛質と苦手な毛質⭐️ KAMIKAIでは酸熱も使いますが、酸熱+αの部分があるので酸熱の苦手はカバー出来てしまうのですが、知識として必要だと思うので簡単にまとめておきます。 *効果が分かりやすい毛質*・普通毛~細毛・乾燥毛でパサつきが出やすい毛質・ダメージレベルが中~大・頑張ればドライヤーで収まる程度の癖毛*効果が分かりにくい毛質*・硬毛でハリコシがある人・キューティクルがしっかりしていて疎水性の毛質(水をはじきやすい)・ダメージがあまり無い髪・濡れた時にも強い癖(ウェーブ)が出てしまう髪これは一般的な酸熱に言える部分だと思って下さい。KAMIKAIではまず酸熱トリートメントの酸濃度がこれ以上濃くは出来ないMAX濃度なので、これだけでびっくりするくらいの質感が出ますが+αを加える事で苦手な毛質のカバーも出来てしまいます。 ⭐️KAMIKAIの酸熱トリートメントで髪がごわつかない、きしまない理由⭐️ 酸熱トリートメントで髪が硬くなった、ごわついたなどよく聞く話ですが、何故KAMIKAIの酸熱トリートメントはごわつかない、軋まないのか大きな理由が3つありますのでその理由をお伝えします。 👉①酸の種類がレブリン酸であることです。グリオキシル酸と比べレブリン酸はやわらかさや艶感を出すのに特化しています。濃度を上げてphも中性領域に上げた事で特に手触り艶感がかなり良くなっています。👉②酸熱だけではなくサプリを使用し毛質に合わせた調整をしている事です。ここで髪が硬い人は柔らかく、細毛の人にはハリコシを出せる様に調整しているからです。👉③このKAMIKAI全ての処理剤に質感の統一性とケアできる部分と役割を明確にしています。全て合わせて使う事で酸熱以外だけではカバーできない部分もトータルでケアが可能になります。 ⭐️酸熱のアイロンワークのポイント⭐️ 酸熱トリートメントは基本的に最後にアイロンをして終わると思います。 このアイロンワークは縮毛矯正の時と比べアイロンをする意図が違います。...